歯ぎしりがひどい、アゴが痛い

歯ぎしりしていませんか?
家族から「歯ぎしりがひどい」と言われることはありませんか?
寝ているので自覚はありませんし、一人で寝ている場合は誰からも教えてもらえません。
朝起きて、口が開きにくい、ろれつが回らない時がある、という人は寝ている時に歯ぎしりをしている証拠。要注意です。
もちろん、昼間にも、気がつくと歯を噛みしめていることがありませんか?
考え事をしている時、緊張する場面などでもよくやってしまいます。
歯をくいしばると、顎関節炎や、歯がすり減ったり、歯茎がゆるみ歯周病になることも。
ひどくなると「歯」そのものを噛み割ってしまう事さえあります。

歯ぎしりが原因でミスタッチ?

一見、演奏には関係なさそうですが、歌手、管楽器奏者にはもってのほかです。舌の働きが悪くなり発音に悪影響を及ぼします。
また、歯を噛みしめていると、首、肩、背中、胸の筋肉にもかなり力を入れています。それらの筋肉は頭や腕を動かす筋肉です。
特にギタリスト、ヴァイオリニストなどの弦楽器奏者やピアニストに、演奏中に唇をぎゅっと硬く結んで演奏している人を多く見かけます。
唇を固く結んでいる時は、すでに歯を噛みしめています。つまり、腕は動きにくくなっているのです。
ご自分では気が付いていないかもしれませんが、演奏中の写真やビデオをチェックしてみてください。
噛みしめている状態でも上手に演奏ができていたとしたら、本当はもっともっと上手に弾けるチャンスを逃しているのです。また、噛みしめがなくなれば演奏していても疲れが少なくなります。

歯ぎしりで難聴

そして、顎の周りの筋肉が緊張していると、耳鳴りの原因になり音楽家にとっては致命的な、聴力の障害をまねきます。
実際の、私が20歳くらいの頃の話です。
ある日、熱が出て耳が聞こえにくくなりました。中耳炎かと思い耳鼻咽喉科に行きましたが、「中耳炎ではなく、歯からきているかもしれない、歯科医に行くように」といわれました。
近所のクリニックではわからず、大学病院に行くと顎関節炎(がくかんせつえん)と診断されました。
そういえば、以前から口が開きにくく、開けるたびに「コキッ」という音がしていました。大学病院で、マウスピースやアゴの筋肉を緩める電気治療などを続けることに。
その後、少しは改善されましたが完治することはなく、ビックマックを食べられるほどの大きな口は開けられませんでした。
それだけでなく、当時はひどい耳鳴りにも悩まされていました。

顎関節炎(がくかんせつえん)がいつの間にか治っていた

バラトレ(身体のバランスを取りながら演奏するトレーニング)を始めて5年くらいすると、アゴの状態がよくなっているのに気がつきました。口を開ける時に「コキッ」という音もしなくなり、大口を開けてお寿司を食べられるようになっていました。
特に頭部のバランスが良くなり、下顎に力を入れることが少なくなってきたからでしょう。耳鳴りも少なくなりました。

歯ぎしりの原因

歯をくいしばる事を完全にやめるのはとても難しい事ですが、少しでもその時間を短くしたいものです。
夜の歯ぎしりがひどい時は、昼間も忙しく緊張している時間が多い時のような気がします。

さて、ではどうして噛み締めているのか?
その原因を判明しないとやめる事はできませんね。
1、顎の構造を勘違いしている
2、頭部のバランスが崩れて首、顎に力が入ってしまっている
3、心理的に不安やストレスを感じている
4、歯に問題があり、食事中の噛むクセがある
etc.
1~3は自分でも改善する事ができます。4、は噛み合わせ専門の歯科医にご相談下くださいね。

1、顎(あご)の構造を勘違いしている
顎とは上顎と下顎のことを指します。
上顎は頭蓋骨の一部で単独では動きません。
下顎は頭蓋骨にぶら下がっています。話す、食事をする時、動いているのは下顎です。
その関節(顎関節)は耳の穴の少し前にあります。この場所を勘違いしていませんか?

2、頭部のバランスが崩れて首、顎に力が入ってしまっている
首に力が入っているとアゴを動かす筋肉も硬く固まり動きにくくなります。
顔の下から首が始まっていると思っている人にありがちです。
首の始まり(背骨の一番上)は耳と耳の間くらいです。

3、心理的に不安やストレスを感じている
音楽のストレスの中では、
何回も繰り返し練習しているのにうまく弾けない。
上達しないのは才能がないのでは?
本番で失敗してしまうのでは?
という心配が常につきまといます。
そんな時は、まず、楽曲を見直してみましょう。
どのような音楽表現が適切なのか?
必要以上にスピードや音量に頼りすぎていないか。
自分に必要以上の技術を要求していないか。

もし技術力が足りないとしたらそれを実現させるためのトレーニングを
具体的に考えてみましょう。
自由にコントロールできる身体があれば簡単に習得できそうですね。

まとめ

歯ぎしり、噛みしめを音楽とは関係ないと見逃さないでください。
その噛みしめが良くなれば、疲れやトラブルが減るだけでなく、演奏がうまくいくようになるチャンスがあります。
楽曲を勉強するように、身体のことも勉強すると演奏が良くなります。
そして、からだ全体のバランスを上手にとれるようになったら、腕、手のコントロールが良くなり、演奏の悩みが減り練習、演奏が楽しくなります。

きっと「思いどおりの演奏」実現に役に立ちます!

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