ギターのレッスンで「腕を脱力しなさい」と言われたけど。。。

ギターを弾いているとき腕を「脱力しなさい」と言われたけど。。。

 

音楽のレッスンの現場でよく使われる言葉

「もっと脱力して」

「肩や腕に力が入っている!」

?どうやって力を抜くの?

ギターを弾いているときに腕に力が入ってしまう。
脱力したいけれどできない。

そんなときは、感覚を使うと解決できます。
それだけでなく、身体全体のバランスを注意しないとできないものです。
その方法を書いてみました。

 

「脱力」はできるか?

レッスンの現場でつい入ってしまう言葉

「もっと力をぬいて、脱力して」

一生懸命、力を入れて辛そうに弾いているとつい言ってしまいますね。

でも、そうアドバイスされて、果たしてすぐに力が入らなくなりましたか?

一時的に肩が下がったり、指が柔らかくなったりしますがしばらくすると、また力が入っていますね。

「脱力して」と言ってなおるのなら苦労は要りません。

一方、生徒さんは、何度も注意されると

「何度言われても治せないのは才能がないのかな」

と悩んでしまいます。

脱力しよう、と思っても根本的にはそれを止めることはできないのです。

脱力の意味は?

まず、脱力とはどんな状態でしょうか?

ギターを弾いているときに本当に全身脱力したら、椅子から転げ落ちてしまいます。

「脱力して」という意味は、「必要以上に腕に力を入れている状態を止める」

ということですね、指示の言葉が足りなかっただけです。

でも、必要な力ってどうやったらわかるのでしょうか?

 

本来、動くためには筋肉が働かなければいけません。

働く、ということは力が入ることです。

ただし、「入る」と「入れる」は違います。

なぜ力が入るか?

例えばギターの弦を弾くとき、「どの様な音で弾こう」とイメージしてから指が動きだすと弦に触れた指の感覚で適切な力加減で弦を弾きます。

ところが強く弾こう、と始めから力を入れて動きだすと、感覚をうまく使えず必要以上の力を入れて弾いてしまいます。

文字で書くと同じようですが、この2つの動作には大きな違いがあります。

始めから必要以上の力を入れて動き始めると不要な筋肉の緊張が起き、かえって動きにくくなってしまいます。

そうなるともっと力を入れて何とか動かしているのでかなりのエネルギーを使うことになります。

必要最小限の力で動くためには感覚の助けが必要なのです。

その他、「思い込みで力を入れる」以外では

「緊張で力が入ってしまう」「寒さや恐怖で力が入る」

など、ありますね。これはまた後日に書きたいと思います。

腕の脱力のためのトレーニング、バラトレ

感覚を使うことはお分りいただけたと思います。

感覚とは特に触覚と筋感覚です。

触覚=触った 感覚です。指先が弦の弾力を感じる、ピアノの鍵盤の重さやハンマーが動いた振動などを感じているか、が重要です。

それらを感じると神経と脳の間で高速で情報を送り、「このくらいの筋肉の働きが必要」と筋肉に命令します。

そして動きを精密に制御してくれるのです。

ギターを弾く時も、弦の張力を指先で感じてから弾くと無駄な力ははいりません。

それなのに、前もって強く弾こうと力をいれてしまっているのです。

よく、重そうな段ボール箱を持ち上げたら、中身が空で、拍子抜けしてしまったことはありませんか?

それは始めから「重そうだな」触覚が働く前に筋肉に命令してしまったことから起きたのです。

演奏時もよくそんなことをしています。

もう一つは、筋感覚=筋肉や結合組織が動いた感覚

身体のバランスが崩れているとき、例えば椅子から落ちそうになったとき身体全体に力が入ることがありますね?

椅子から落ちるほどではないけれど少しバランスが崩れているだけでも、筋肉は身体の中心に向かって緊張し縮んでしまうのです。

本番やレッスンクラスになると緊張で指が震えるのもこのためです。

家での練習中では少しバランスを崩していても、筋肉は少しだけ縮んでいるだけですが、本番になると緊張が加わり、もっと縮んでしまい指が硬直するのです。

ですから、日頃からバランスよく座って練習中に筋肉を不要に縮ませないことが重要です。

そしての状態を、筋感覚で記憶し、再現する。

それをバラトレで身につけていきます。

それだけで本番の

パフォーマンス力がアップしますよ!

まとめ

脱力しようと思っても脱力はできないのです。
その前に、無駄な力が入らないように、感覚を使うこと。
そして身体全体のバランスを感じることが解決につながります。
まずは、演奏中にどんなことをしているか観察してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

この方法にご興味がわいたらこちらもご覧くださいね。
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